うつ病をカミングアウトするリスク
今日も体調は普通です。
復職について、ひとりで抱え込まないようにしよう、誰かに相談するようにしよう、ということで、知人の何人かに連絡をしてみました。
ひとりで抱え込みがちな僕の性格からすれば、大きな一歩だったと思っています。
ただ、いいことばかりでもありませんでした。知人に連絡をいれたことで、うつ病をカミングアウトすることにリスクがあることを気付かされました。
相談しようと連絡してみた知り合いが4人。そのうち二人、以前一緒に働いてた尊敬する先輩と先日ブログにも書いた、学生時代にバイトをしていた居酒屋の大将。
ともに10年以上前にお世話になった方で、疎遠ではありましたが、相談してみようと連絡をいれました。
でも、先輩は一度飲みにいこう、いつがいい?とメールがきて、いつでもいいですと返事をしましたがその後一週間以上連絡がありませんでした。
居酒屋の大将は、うつ病で休職、相談乗って欲しいと伝えたところ、いまちょっと忙しいからまた電話するよ、といわれ、3,4日連絡がありません。
なぜ連絡がないのか、あくまで想像でしかありませんが、おそらくどう対処していいんか困惑しているのが正直なところなのかなあと思っています。
よくよく考えてみると、そうですよね。10年以上前に一緒に働いていた関係とはいえ、それからずっと疎遠でしたし、それぞれ最後にお会いしたのは5年以上前。その間連絡はとりあっていません。
僕は、疎遠でも信頼できるひととして大切にしていた方たちでしたが、相手側から見れば、僕のことなんて、僕が思うほどに大切な人間ではなかったと思います。
それを、僕だけの視点から、突然連絡をいれ、しかもうつ病の相談をしてしまいました。僕が逆の立場だったら、正直なところ対応に困っていただろうなと思います。
うつ病になり、うつ病の知識やうつ病に対する理解が僕にはあります。でも、一般の、身近にうつ病の人がいない方にしてみれば、精神病患者という偏見もあるだろうし、あまり関わりたくないと思われても仕方がありません。
うつ病という名称の認知度が高まったとはいえ、具体的にどのような病気なのか、どう対処すべきなのかを知っている人は少ないでしょう。
僕は、相手との距離感を無視し、また相手のうつ病への理解度を無視し、連絡をしてしまっていました。
お二人には、突然の連絡で要らぬ面倒をかけてしまったと深く反省しています。僕が思うよりもお二人との距離は遠かったんですよね・・・
うつ病をカミングアウトすることにリスクが伴うこと、今回のことで気が付きました。そのことに気がついただけでも良かったと思います。気が付かなかったら、これからも同じことを繰り返していたかもしれません。
うつ病の相談をする時には、うつ病の理解がある人もしくは、知人ではなくカウンセラーなどにしたほうがいいんだろうなと思いました。
よく合う友人や家族でも、うつ病に理解のない方だと偏見の目で見られてしまい、疎遠になるリスクもあるので、その辺り注意が必要だと思います。
うつ病のことを誰かに相談しようと思っているのでしたら、知人、友人ではなく、まずはお医者さんやカウンセラー、行政が行っている無料の電話相談などがいいと思います。知人、友人に話す場合は、相手のうつ病の理解度を確認してから(例えば、知人がうつ病になってねえ・・・なんて感じで、第三者の話として軽く話題を振ってみて反応をみるとか)のほうがいいと思います。
うつ病をカミングアウトするリスクについて、僕が身にしみた体験でした。
読んでいただき、ありがとうございました。